アメリカの自宅出産②

公開日: : 自然なお産

「アメリカの自宅出産①」のつづきです。

ちょっと長くなりました。つまり二人のお子さんは学校と弟さんのご一家に預かって頂き、彼女はお腹が大きい中、一通りの家事が終わると近くのスポーツジムに車で通っていました。私も数回彼女と一緒にスポーツジムに通いました。そのジムは中高年の女性の会員制の様です。20人程度の方が、筋トレマシンのほかにスタジオではヨガやストレッチジャズダンス等々色々なスケジュールが組まれていて、彼女はその日の気分によって選んで約2時間くらい楽しんでいました。そのジムに妊婦さんは彼女一人です。それも日本人の彼女が堂々と英語を話しながら、大きなお腹を抱え日々楽しそうにジム通いしている様は、そのジムで人気者ででした。
出産予定日が近くてもまだ生まれないのを彼女らは皆心配したり、お腹を触ったりして案じている様子は、本当にどこの国でも女性は同じだと感じました。彼女はアメリカに到着し、1年も経たないのに、社交的に流暢な英語でお話ししている姿を見て、本当に感動しました。彼女は中国の大学に留学していたことがあるそうで、日本から離れたのは初めてでなく、国際感覚を持っている方だと痛感しました。そうして私を「この方は私の日本での助産婦です」と紹介してくれたりしました。ケンタッキーの夫人達は興味深々に私を見ていました。
アメリカではほとんどが病院出産ですので、助産婦と聞くのも珍しい様です。

Kさんは日本で2人のお子さんを助産院で自然出産しました。今度は彼の母国アメリカで自宅出産する計画です。私はその自宅出産に参加するため米国に渡ったのです。
米国で助産婦によるお産はなかなか厳しい様です。ほとんどの女性が病院で麻酔分娩で出産しています。それも硬膜外麻酔が多いようです。米国でも助産婦の自然分娩もあるにはありますが、だいたい、自然分娩したい女性は、高学歴で意識の高い女性が多い様です。Kさんはまず妊娠して、助産婦探しをし始めました。米国ではまだまだ助産婦の認識が少なく、助産婦によるお産には 保険が適用されないので、助産婦のお産が費用が高いことが多い様です。
彼女のご夫婦は色々助産婦にあたり、結構自分達にあった助産婦を探すことができ、価格も、自分たちに合った様で良かった様です。

私も、助産婦の診察に数回同行しました。
まず驚いたのは助産院の場所が何処にあるか一般的にはわからないのです。小さい2階建ての家の前に駐車しました。1階は毛糸のショップです。表には助産院の看板はありません。そのショップは助産婦のサイドビジネスなのかも知れせん。変わった毛糸や編み物に使う棒など陳列されており、そのお店の奥まで行き 狭い階段を上がると、広いお部屋が1つ。窓側に大きなソファーとがあり、そこに2人の女性がおりました。一人はインド系もう一人は白人です。年齢は二人とも、30代後半か40代前半位です。
産科の器具は一切見当たりません。大きなソファが診察台です。まさか2階が助産院とは誰も思えないでしょう。
言葉は悪いのですがまるでもぐりの助産院に思えました。
それには米国には、助産婦の歴史に深い訳があるのです。
日本は戦後米国の医療に見習うことが多く、戦前はドイツ医学を学んできました。

助産師を育てるのには世界どこでも、マンツーマンで育てているのが一般です。今回は米国ですが、4年ほど前ニュージーランドを訪れた時もマンツーマンで助産師を教育しておりました。
残念ながら、現在日本での助産師教育は 昔開業助産師を育てるときにはマンツーマンで育てていたでしょうが、病院助産師を育てるときは、そんなに丁寧に教育していません。ですから助産師の実技は向上しないため、まるで産科看護婦域を出ないかも知れません。まずは教育が大切ですね。

診察をしているのはインド系の方。ゆっくり、腹周を計ったり、赤ちゃんの位置を見るためお腹を触り、頭がどこにあるか 背中は左か右かチェックをします。病院の様な医療機械は周りに見当たりません。インド系の助産師さんの診察が終わると、今度は白人の助産師さんが代わり 診察の確認をしています。日本でも助産院では内診はしませんがアメリカでも内診はありませんでした。しかし病院では内診の診察はあるかも知れません。

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  • 現在、朝比奈は左半身が不自由なので直接お産には関われません。夫が緑町診療所の1床で自然分娩をやっています。ここでは若い助産婦がお産をやっています。妊婦健診時には、朝比奈も若い助産婦と一緒に お話をさせてもらっています。実は半身不随になり、一度はお仕事を断念しようと思いました。おかげさまで生かされたので「まだ私のやらなくてはならないことがあるのでは」と思いなおしました。今のところ言葉には何の支障もありません。お仕事を少しでも違う形で続けられれば嬉しいと思っております。

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