アメリカの自宅出産③

公開日: : 自然なお産

「アメリカの自宅出産②」のつづきです。

丁度3年前の5月18日、一人の女の赤ちゃんがアメリカケンタッキー州で生まれました。
実は私はその自宅出産のために、彼女の家にホームステイさせていただき、赤ちゃんの産まれるのを待ちました。お母さんは私の助産院で2人自然出産しました。
彼女の家にホームステイさせていただきました。5月1日から結局5月18日まで長い間ホームステイさせていただいたのです。彼女は3人目のお産でしたが、一人目と同じく、予定日1週間以上遅れ、また自然破水して5日していましたが 陣痛が来ません。

その現象は全く、第1子と同じです。私が受け持った1人目のお産の時、彼女は予定日超過し、陣痛がなかなか来なかったのです。その上、高位破水をして5日かかっているのに、なかなか良い陣痛が来ません。自然分娩を扱う助産院では、破水して5日も経っていると、病院へ行き促進剤でお産することが待っています。しかし、このご夫婦は病院のお産を望まなかったので、私はできるだけ、自然な陣痛待ちました。ただ陣痛を待つのではなく、軽く陣痛がきている彼女と、ご主人と一緒に、私が今リハビリで登っている太郎坊宮に上りに行ったりしました。果たしてこんなことをやる、開業助産師がいるでしょうか。しかし、産婦さんに、発熱、羊水混濁、胎児心音、この3点に異常があったら、すぐ病院に行くことを約束し、自然分娩にチャレンジしたのです。このご夫婦はよく頑張り、結局自然分娩をしました。凄いです。高位破水という時、ときには、三日目くらいに破水が出なくなった日もありました。破水があると、病院ではすぐに促進剤を使って、分娩開始させるのが普通です。実は私は本当に、高位破水の人をそんなに待って良いのか?
私自身も迷いました。
そこで、産婆の大先輩の90代の方に、電話で連絡をしました。「高位破水の方が陣痛来ないのですがどうしたらよいでしようか?」と。高齢の大先輩の産婆は「それは、偽の破水なのです。私は1ヶ月待ちました。」という返事が来ました。
私は、それでも不安になり、自然派のお産を手がけているY医師に、高位破水の産婦について伺うと、彼は「そんなの生まれるわ〜」と一言。私は「彼女に異常の兆候があったら、すぐ病院に行く」と産婦とその夫に言ってあるので、まず陣痛が来るのを待ち歩いたりして運動をしていました。
つまり産婆の仕事は自然と対峙して、陣痛が来るのを待つことだと思います。
結局は、陣痛が強くなり自然にお産しました。赤ちゃんが産まれると羊膜がちゃんとついていました。凄いことです。自然は待つことですね。赤ちゃんは元気でした。ありがたやありがたやです。

そうしてアメリカのお産についてですが、まさに、私が一人目をお産したのと同じで、高位破水があっても、なかなか陣痛が来ません。アメリカの助産師もすごいです。何の悩みもなく淡々と、見守っているのです。特に内診のなどもせず、予定日1週間過ぎても慌てることもしません。凄いです。私は、陣痛促進のため、何処か鍼灸を勧めたりしました。米国も、鍼灸は一般的に行われている様です。私は初めて、米国の鍼灸を見学でき、大変勉強になりました。段々お腹が張ってきている感じです。しかし本格的になりません。
私の帰国の日が迫ってきております。私は彼女の出産に立ち会いたかったですが、私は彼女が何処かでブレーキを止めている様だと直感しました。つまり、私が長くステイしていることは、彼女にストレスだと思ったのです。
そうして、私の出発の日が来ました。私は彼女に「あなたは私がいなくなったら陣痛が来ると思うので、陣痛が来たらすぐに助産師を呼びなさい」と言って、空港に行きました。その日が私の誕生日5月18日でした。
空港で飛行機を待っている2時間の間に「赤ちゃんが生まれました」と水中分娩の動画がメールで届きました。
本当におめでとう。それも私の誕生日と同じなのです。
今アメリカのお産を思い出し、いろいろな思い出を懐かしんでいます。本当に素晴らしい思い出ありがとう。3人のお子さんと。素敵な日々を送っていらっしゃっているでしょうね。3人目のお子さんも、大きくなったでしょうね。

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  • 現在、朝比奈は左半身が不自由なので直接お産には関われません。夫が緑町診療所の1床で自然分娩をやっています。ここでは若い助産婦がお産をやっています。妊婦健診時には、朝比奈も若い助産婦と一緒に お話をさせてもらっています。実は半身不随になり、一度はお仕事を断念しようと思いました。おかげさまで生かされたので「まだ私のやらなくてはならないことがあるのでは」と思いなおしました。今のところ言葉には何の支障もありません。お仕事を少しでも違う形で続けられれば嬉しいと思っております。

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