ありがとうZさん御冥福をお祈りします
公開日: : 日々のこと
78歳まで人生を生きてくると、本当にたくさんの人々に恩恵を頂いてきたと実感します。
Zさんはバンクーバー在住で御年88歳。病院で大腸がんの2回目の手術で亡くなったとお知らせがきました。私が彼に最後にお会いしたのが3年前になります。その時私は、初めて彼のお宅に2日ほどお邪魔させて頂き、ゆっくりとお話ができたのが、何よりの思い出になっております。彼の自叙伝の様なものを読ませていただき、涙した事を思い出します。
彼とどの様にお世話になったかと言いますと、私の娘が中学を卒業後カナダに留学をしたのです。その際知人のお世話で「Z」さんと知り合いました。
「一人っ子をなんでカナダまで親と離して留学させるのか?」「それは子育てを放棄するのと同じではないか?」と強い質問をいただいたりしたのですが、私は彼女の状況を見て、どうしても環境を変えなくてはいけないほどの状況だと決心したのです。
ちょうど中学時代は子供にとって多感な時期です。中学2年頃から、彼女の心は暗くなり、側で見ていても、どうしようもなかったのです。私は「学校で彼女はいじめにあっているのでは」と彼女の友人の母から少ない情報を得ていました。そうして、いじめをしている彼女の自宅にお話に伺ったのですが、玄関が開いたのでちょっとお家の様子を見て荒れ放題でした。学校の環境を変える必要を感じたのです。中学を卒業後娘を手放すことは親として、断腸の思いでした。
しかし可愛い子には旅をさせよという言葉がある様に、カナダへ留学しました。その時、親がかりになっていただいたのがZさんご夫婦です。まるでカナダの親の様に大変お世話になったと思います。
私はZさんがいらっしゃったからこそ、いまの娘が居るのだと感謝しております。彼女はカナダ、米国の大学を経て、多くを学び、30代後半になり、東京で仕事をして居ました。私が脳卒中になったことを聞き、夜中夜逃げをするごとく荷物を車に詰め込んで、実家に来て、私の半身不随のケアをしてくれて居ます。娘も「外国でZさん家族にたくさんの愛を頂き優しく育った」と心から感謝しています。
そうしてZさんのご葬儀の模様をリモートでお顔を見させていただいたことに感謝します。本当に長い間家族同様お世話になった事を心より感謝いたします。これぞ、無償の愛だと、娘も感謝していると思います。
それから、残された奥様、どうか今後もお元気でお体にお気を付けてください。このコロナが終息した際にまたカナダに伺いたいです。
ブログが滞りました。すみません。
心よりZさんの御冥福をお祈りします。