お産は運動
お産にかかわり55年になります。沢山のお産に関わって来ました。
日本の女性が自分がお産をする時、真剣に学んでいない人が沢山です。
自然と医療、どちらが素晴らしいでしょうか?考えてみましょう。
もちろんこのことは妊婦さんだけが考えるのではなく、女性である助産師も真剣に考える事が大切です。
今助産師の教育も、ミニドクターになる教育なのです。
産科医療機械が自由に使われるのが素晴らしい助産師とした考えてです。
なかなか「お産は自然である。待つ事が大切」と言うことは頭で理解していても、お産を待つ事がなかなかできない。
まずこの哲学を待ち続ける事ができるかです。
残念ながら医療を推進している医師の顔色を見ながら、お産をしている助産師は病院での助産師です。つまり病院で飼い慣らされており、ベルトコンベアに何の疑問も持たず、お産が早く済む事ばかり考えているのです。
命の誕生はその子供その子供によって違います。
赤ちゃんが産まれるには、母親は赤ちゃんが、赤ちゃんの一番心地よい赤ちゃんの宮にいたいのだと思います。
お母さんは、お産のため日々体を鍛え陣痛が来るのを待ちましょう。
祈りの日々です。この時期はお母さんと、赤ちゃんにとって本当に至福の時だと思います。
お産は運動です。
体を鍛えるだけです。
人間は産むまで、死ぬまで動く事ができれば素晴らしいです。
しかしなかなか病院ではその様なことはできないでしょうね。
それが一番簡単です。
私は陣痛が弱くなった妊婦さんと、一緒に太郎坊に何回登ったでしょうか。
懐かしい思い出です。
運動することにより 自分の精神力がつきます。これが大切です。
今日デイケアで男性職員と、雑談していました。
彼は「僕は痛いのに弱いから、もし女だったら 無痛分娩かな」と言っているのです。
私ははっきりと「無痛のお産はありません。なんらかの痛みがあります。無痛にしたかったら手術しかないでしょう」と一刀両断に彼の言葉を切ってしまいました。
女性が自分で主体的にお産出来た後、その女性は自信を持ち人生が変わるのです。