やっぱりリハビリが大切

公開日: : 日々のこと

朝デイケアのお迎えの車に初めて同乗した車椅子の男性がおりました。彼は車の後半部に車椅子のままの同乗です。運転手のスタッフが「曾孫さんのお誕生おめでとうと一言おっしゃいました。私は前の席に乗っておりますので、直接彼が座っている後部席に顔を向けることができません。
しかしスタッフのお話で曾孫誕生のことを知り、私も「おめでとうございます」と言い添えました。そうして付け加えた言葉があります。「あらお宅は曾孫さん、私は孫です。」と私は自分の孫誕生が1ヶ月半前になることを伝えました。そうして「失礼ですが、何年生まれですか?」と伺いました。すると「18年」と答えるのです。「あら私と同じ歳ですね。未年ですね」とこれまた私はお話を続け「お宅は曾孫、私は孫と、まあー、人生いろいろですね」と笑いながらお話ししました。
 私はここのデイケアに通い4ヶ月になります。その間男性の方とお話ししたことがありません。しかしお互い顔が見えないのでなんとなくお話が弾んだのです。そうして「失礼ですが、どうして車椅子なのですか?」とこれまた尋ねました。彼はパーキンソンだというのです。私の兄が90歳ですがパーキンソンであることもお話しました。彼は自分のパーキンソンはちょっとひどいので」と一言、私は「あのーなんでもリハビリですよ。私も脳卒中で左半身不随でしたがリハビリした結果杖で歩けます。これから私は杖をつかずに歩きたいです。希望をもっていつも頑張っています」と本当に顔が見えないので、なんでもお話しができました。
 数分して車は施設に到着しました。まず車椅子から下車です。私は車から最後に杖で下車して、施設に入ります。まず玄関先で手を洗い口をすすぎ別室で上靴に履き替え、自分のテーブルまで杖で歩き出しました
 私は先ほど車の中でお話しして来た方を探しました。今日のデイケア利用者は34名。探すことができるか心配でしたが、車の中でお名前をYさんと、一回聞きました。さて、彼を探すことができるかしら?しかしすぐ探すことができました。彼は車椅子、机の上にYさんの名前がありました。
「先程は大変失礼いたしました」と声をかけました。彼は「よくわかりましたね」また、私は「名前を覚えるのが趣味なのです」と言いました。彼の名前は車の中で一回聞いただけで、車の中ではお互いに顔を合わさずお話しだけが行き交いしたので、初めてお顔を合わせての挨拶をしたのです。彼も私が杖で歩いているのを見てくれました。
 私はここで時間があると平行棒を使いながら足踏みや爪先立ち等々をやります。これは自主トレです。ここでは別になんでも自由にやれるので助かります。しかし私がこのトレーニングをするのは「麻痺は治る」という本を書いた 堀尾憲一さんのトレーニング法にしたがってやっています。
 どうしても、多くの人が自分の麻痺についある程度回復すると、その後は少し諦めの気持ちが出て来て、あまり希望を持つ人が少なくなるのではないでしょうか?
堀尾憲市さんはまず自分が脳卒中の時に自分のやり方でリハビリをして、数ヶ月で退院したのです。
「麻痺を直したいという気持ちが大切である」と言っていました。そうです。その気持ちが大切です。私も、いつも希望を持って行動しています。
 今では毎日の様に孫の動画を楽しみながら、元気をもらいながらデイケアへ通っています。やはり生きるのは楽しいことがあるのは嬉しいですね。
 Yさんもお昼休みに理学療法士と一緒に平行棒を利用して、歩行練習を始めました。なんと嬉しいことでしょう。昼休みに平行棒を利用していたのは私一人でした。Yさんの、少し自分でリハビリをやろうとしている姿勢を見受けました。嬉しいですね。

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