20年前自宅出産の訪問看護師
公開日: : 日々のこと
私は脳卒中のため、週4回のデイケアに通っております。週3回は午前中のデイケアです。今日はその午前中のデイケアです。
訪問看護師が私のことを「先生、先生」と呼んでくれているので、「ちょっとすみませんが大体私の事を先生と呼ぶ方は私が助産師学校で教えた、学生か、あるいは私が自宅出産か、助産院出産をした方ですか?」と怪訝そうに彼女の顔を見ました。すると彼女の反応は「私はあなたに20年前に自宅出産してもらったものです」とはっきり答えたのです。私はびっくりして「えーっ」と彼女に「マスクを下げて」とお願いして彼女の顔を見ました。すると、彼女は20年前に私が自宅出産した方でした。私は大変嬉しくなり、
「あらごめんなさい。あなたの顔を忘れておりました」と謝りました。
私は彼女が20年前に自宅出産した事をよく覚えております。彼女は上に2人ほど男の子がおります。そうして3人目を自宅出産をしたのです。
私は彼女に「どうして自宅出産をしたのですか?」と今になってもう一度彼女に伺いました。
彼女は「病院のお産になんか違和感があったし、私は自由な姿勢で赤ちゃんを産みたかった」とはっきり言うのです。大体医療関係の方が自然のお産をしたいと、はっきり思って実施する方は大変少ないです。しかしこの訪問看護師は自分の感性に正直に自宅出産を選んだのです。彼女の自宅出産時、二人の上の男の子に「女の人はお下もに三つの穴があるの。ひとつがおしっこが出る穴、そうして、赤ちゃんが出る穴、もう一つはうんちが出る穴なのよ」とお兄ちゃんにしっかりとお産の学習と性教育を、母はお産をしながら息子たちに教えている姿に感動しました。お兄ちゃんたちは赤ちゃんの頭を見ながら「大きな穴から赤ちゃんが出てきた」と大喜びで反応していました
彼女の教育は赤ちゃんを産みながらながら臨場感あふれる教育です。私は本当に感動したのです。
それからもう一つ私は彼女の自宅出産から学んだことがあります。それは彼女の実母は本当にまめまめしく娘のお産後のサポートしている姿です。私は開業助産師としてどのような姿勢が必要かと、迷っていたのです。そこで、私は彼女の母の姿を見て、「私はまさに彼女の母の姿から、これからの私の開業助産師の姿を学んだのです。
つまり開業助産師としてどういう姿勢が必要なのか悩んでいました。しかし彼女の母親の姿を見て、私は今まで悩んでいた気持ちがスッキリしたのです。
彼女は「自宅出産をした3人目の子供は病院で産んだ2人の子供よりどういうわけか可愛く感じ、なんか一番勉強もできるし、また気持ちも良いのです。」とこっそり私に言ってくれました。
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