一人の女医さんのお産

公開日: : 日々のこと

私は一人の女医さんのお産を振り返っています。
彼女は私の助産院で赤ちゃんを産みたいといらっしゃいました。彼女のご主人も勤務医です。私は彼女と最初にお会いした時、「あのー、私はあなたは大きな病院でのお産が良いと思いますが?」とお話ししました。すると彼女はぜひここでお産をしたいと、強い希望を持っていたのです。私は「どなたか進められたのですか?」ともう一度私は彼女に質問しました。彼女は「母に勧められた」とはっきりいうのです。そうです、まず彼女のお母さんの妹さんの娘さんつまり彼女の従姉妹さんが数年前に素晴らしいお産して帰ったのです。そのお話をお母さんは妹さんから聞いたのでしょう。
私は「助産院は妊娠中、山に登ったり、色々大変なことがありますが、それでも頑張ることができますか?」と念を押しました。彼女は「はい」とはっきりとした返事をくれました。妊娠後期に近くの総合病院の産婦人科に友人がおりその友人に「どこでお産をするの」と聞かれたので彼女は「助産院」と答えたのです。すると友人の産婦人科医は「助産院のお産は怖くて私はできない」言われた事を私に話してくれました。
そうです、産科医の教育ではお産が自然に出来る事を学ばないで、最初に帝王切開ありきで産科学が始まるのです。
私のところでお産したいと言った彼女は内科の医師です。いよいよお産が近くなりました。彼女の精神状態は安定しており、また何の異常もありません。いざ助産院の自然なお産は素晴らしものでした。会陰部も裂傷もなくまた彼女は出産した時は号泣をしたのです。よくがんばり、その時の心は色々複雑だったでしょう。
私は彼女が医師として、自然のお産をして、感動したことは最高の宝物だと思います。その後2年後彼女は二人目のお子さんを自宅で本当に超安産で出産したと彼女のお産を担当した助産師から伺いました。私はその時脳卒中を発症して、お産ができませんでした。
本当のお産を知ることができて、彼女に喝采を送ります。今健やかにお二人のお子さんの成長した七五三のお写真をいただきました。

本当におめでとうございます。ご家族の皆さんのこれからを幸多かれとお祈りします。

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