女性がお産をする時

公開日: : 日々のこと

「ごめんください、私はここの助産院で17年前に妻が息子を出産したAと申します。もしかして、覚えておりますでしょうか?」と一人の中年の男性が玄関前に立って夫が対応していました。夫はその人の記憶もなく、私に「お前、Aさんの事を覚えているか?」と私に問うのです。私は丁度お昼を食べていて、「さあーAさんって、何人かいらっしゃったからちょっと記憶ははっきりしないけど、さてどちらにお住まいでしたか?」私は食事をそのままにして、玄関先に椅子を引っ張りながら出て行きしきました。私は4年半前に脳卒中になり、半身不随で椅子が杖代わりです。そうして彼をみました。そうすると、記憶が蘇り、「あっあなた、もしかしてその当時パチンコ屋さんに勤めていたのではないかしら?」と言いました。彼は「そうです」と頷くのです。
「私はあなたの奥さんのお産をよく覚えています。あなたの奥さんは高学歴の頭でっかちでしたね」私は短刀直入に奥さんの事を失礼な言い方をしたのです。

 高学歴の女性全てが頭でっかちとは言えません。しかし私は長年助産師をやってきて、どんな女性がお産が上手かどうか?考えてきたのです。すると、世の中男女同権になり女性も高学歴になり、一生懸命脳を使って必死に受験勉強を乗り越え高学歴の女性は、どうしても頭が男性化して、お産の時に大声を出して、男性から女性に脱皮することが必要なのでは?思う様になったのです。
 それではどうしたら女性がお産が上手になるかというと、あまり頭だけを使わず、小さい時から家事の手伝いなどをやってもらい、細かいことを体で覚えさせることが大切なのではないかと思うのです。現代はあまりにも男性化した女性が多くなり、大事なお産を時代や社会が真剣に考えず、簡単に麻酔分娩や帝王切開分娩に変えることが多くなりました。つまり、人間が自然な出産をすることはその人間性をまで問うことができるのではないかと思うのです。
 女性が動物として、大変大切な自然分娩ができなくなっていることは人間の質を問われていると言えるのではないでしょうか?男性は頭を使い文明が発達して来たのかも知れません。女性はより特性を活かして、女性らしさを意識して、体を使って世の中に変化を与えることが出来るのではないかと思います。

 Aさんは今は遠くに住んでおられ、この日はこちら方面に用事があり17年ぶりに息子が生まれた助産院に行き助産師に会いたくなり我が家を訪問してくれたのです。私は彼の行動が大変嬉しく、昔のお産のことを思い出しました。ありがとうございました。

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  • 現在、朝比奈は左半身が不自由なので直接お産には関われません。夫が緑町診療所の1床で自然分娩をやっています。ここでは若い助産婦がお産をやっています。妊婦健診時には、朝比奈も若い助産婦と一緒に お話をさせてもらっています。実は半身不随になり、一度はお仕事を断念しようと思いました。おかげさまで生かされたので「まだ私のやらなくてはならないことがあるのでは」と思いなおしました。今のところ言葉には何の支障もありません。お仕事を少しでも違う形で続けられれば嬉しいと思っております。

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