東京三度目の車椅子旅
公開日: : 日々のこと
私は脳卒中を発症して、4年9ヶ月です。
11月21.22日夫と共に車椅子で三度目の東京に行ってきました。一回目は娘の結婚の食事会それは脳卒中をして初めての車椅子での東京行き、東京駅のホテルでの食事会、2回目はカナダ旅行をする為、東京駅から、タクシーで羽田まで行き、あとは飛行機でカナダに行きました。そうして家族三人でカナディアンロッキーの旅は人生で素晴らしい経験の旅になりました。
今回は東京駅から在来線の中央線に乗って武蔵境のホテルで一泊、初孫に会う事と私の看護短大の時の同級会。武蔵境駅まで車椅子です。初めて車椅子で在来線に乗りました。
私は今まで東京駅まで、また東京駅からタクシーでと、なんとなく東京駅までの行動しか取れずにいました。
しかし今回は新しいチャレンジで東京駅から、車椅子で中央線に乗りました。そうしてそのチャレンジも難なくできて、自信につながりました。つまり電車でどこに行くにしても、あらかじめ、駅に相談し、行先の駅に連絡をとってもらうと、どこでも行ける事がわかったのです。私が米原駅から新幹線に乗って、東京の武蔵境の駅に行きたいと米原駅の駅員に電話で伝えておいたのです。すると、米原駅から東京駅の駅員に伝えてあり、ちゃんと車椅子が乗れるように電車とのガード板を準備してもらえました。これは私にとって初めての経験です。今まで在来線の電車に乗った事がありませんでしたから、今回凄い発見があり私は大変嬉しかったです。これで車椅子でどこでもいけると思ったのです。
まず米原から新幹線で行くために、「おでかけネット」をスマホで探して米原駅に、何日、何時、何分、の新幹線で行きたい。そうしてどこの駅で下車するかを連絡しておくと、その駅まで連絡が届いているのです。
また新幹線の座席も私は多目的室の個室を申し込むと、お部屋が空いているとそのお部屋に乗れます。しかし今回は帰りの時間が定まっていなかったので急遽帰りの時間に連絡を取ったので新幹線は自由席で車椅子で行けました。しかし席には座れましたが、トイレが遠くそこまで歩行するのに大変でした。今回トイレに行く時、車椅子でなく杖を持っていたのですが、各座席についている丸い出っ張りを持ちながら、約1両くらい歩行をしてやっと、トイレまで辿りつきました。これが今回は一番の歩行訓練になり、リハビリになったと思います。
皆さんが切符を購入するときにトイレの近いところと、申し込むと良いと思います。また多目的室の価格は指定席の価格です。
今回初めて自分で市役所で無料で借りた車椅子を持参して行動出来たからいろいろ発見がありました。
私の今は亡き友人でカナダへ移民した方がおりますが、彼はいつも、カナダは日本より多くの障害者の人が車椅子で行動しているのが目立つ、と私にお話してくれていたのを今思い出します。日本ももっと障がい者が、街中に出て行動する事が、その国の成熟度になるのではないかと思います。またカナダ旅行した時、一番気が付いたのは、いつも、車椅子に乗って「ちょっとどうしようかな?」と戸惑っていた時「何か、私にできることありませんか?」と何回も聞かれた事がありました。
私はここで車椅子を使って日本国内旅行をしやすくなってきていますが、さて、日本の国民一人一人から「何かお手伝いすることありませんか?」という優しい言葉が出るのはいつのことでしょうか?
- PREV
- リハビリ意欲を高めた2つの理由