芸術とはなにか?
公開日: : 日々のこと
今日、娘さんを我が家で16年前にお産したKさんがいらっしゃいました。彼女のお父さんは87歳です。お父さんは今でも毎日のように水彩画を書いているそうです。そうして、月に数日絵画教室を開いていらっしゃるそうです。そのお父さんの絵は水彩画の風景画です。大変素敵な絵です。素晴らしいですね。
実はそのお父さんは私の夫(老内科医)の患者さんです。たまたま私の家でハガキ大の小さな絵を見て、その絵に大変興味を持ったようです。
その絵は私の友人のご主人の絵です。彼は米国人です。昔私の友人が、シアトルで彼の絵に惚れて、結婚をしたのです。私は彼女からご主人の絵としていただき、何となく壁に飾っていたのです。初めてその小さな絵を褒めてくれた人がいたことに私はびっくりしました。やっぱり見る人が見れば、その絵が素晴らしいと感じるのですね。
「彼はちょっとゆっくりしたタイプなの」と彼女が言っていたのを思い出しました。そうです。子供でもよく幼稚園くらいの時、感じたまま絵を描き、人に感動を与える絵に出逢います。無心になると感じたままの絵を描くと感動した絵が描けるのですね。
つまり、絵は感性ですね。私はそのいただいた絵を何年も掲げてきても、感じない人では本当にその絵も可哀想です。しかし今日訪問してくださったKさんのお父さんのおかげで絵の見方が変わりました。おかげでその小さな絵が素晴らしく思えるようになりました。やはり人を感動させる力は芸術にありますね。もう一度その絵を見てみました。本当にその絵は特に威張らずに素直な姿で、それを見る人が見ればわかるのですね。今日いらっしゃったKさんのお父さんは、受診の時その絵を見て「あんな絵を描きたい」と思った絵なのです。私はもう一度その絵を見直しました。私を今まで何を見ていたのでしょうか?
初めてその絵は再認識されたのです。私の大発見です。夜、早速私の友人に電話をして「あなたの芸術的感覚は素晴らしい」とお話ししました。そうです。彼女が彼と結婚したのでここにこの絵があるのです。これは私の大発見でした。友人の芸術的才能は前から少しずつ感じていたのですが、今日我が家を訪問してくださったKさんのおかげで、芸術とは何かを感じさせてもらった感じです。大変嬉しく思いました。
- PREV
- 感受性を大切にしたお産
- NEXT
- 90歳の自宅出産と病院出産