脳卒中とヨガ

公開日: : 日々のこと

私は81歳産婆(開業助産師)です。
脳卒中を発症して、5年です。今日は初めて ヨガのレッスンに行きました。私の友人Tさんのススメです。彼女は18年前に私の助産院で出産をなさった方です。彼女はこれからヨガのインストラクターを目指しています。
彼女は私を彼女のヨガの師匠のクラスに初めてヨガを誘ってくれました。

私は昔20代にヨガをやっていたことがありました。
しかし脳卒中になってからヨガに興味がありましたが、今まで、体が麻痺していたので、実際にヨガをやってみようと思えなかったのです。しかし今回は
私は脳卒中を発症して5年になりますが、だんだん私の中に、自分で、ヨガを行ってみようかな?と思えるようになったのです。今回彼女の勧めを安請け合いして土曜日にヨガに行くようにしました。初めてヨガを心待ちにしておりました。、土曜日が雨でしたら初めてのところですし遠距離なのでそんな時はお休みしようと、考えていました。しかしお陰様でどうにか雨でなく、私たちの出発は朝7時です。丁度雨もなく、どうにかお天気です。
私は「ありがたや、ありがたや」といいながら杖で車に乗りました。朝9時からヨガが開始のようです。朝食をたべる時間がなかったのでそのまま出発しました。まるでピックニツクです。心はルンルン、ワクワクです。ヨガの場所は琵琶湖湖北の余呉湖の近くだそうです。しかし琵琶湖を眺めながら新緑の道を車は走ります。車窓から見える風景は私の脳に素晴らしい刺激を与えてくれました。いよいよヨガの会場です。30分前に到着しました。道がスムーズだったので予定より早く車が到着しました。会場はヨガインスラクターの自宅です。200年前に建てた日本家屋だそうです。雪国にも耐えられるくらいどっしりしたお宅でした。

玄関までが大変
しかし家の入り口に入る為にはちょっと高くなっており、石の階段3段ほどあります。私の左足は麻痺があります。玄関に入るためのその石段が簡単に登れません。何の手すりもありません。バリア有です。石段の一段が高いのです。私は2.3回チャレンジしました。私の頭の中は「あー大変上れるかしら?ここで帰ろうかしら?」と考えが出てきました。いや、もう一度元に戻って、あげた左足をまた、元に戻して、呼吸をしっかりし、足を上げます。そうしてここの住人である、ヨガの先生に右手を引っ張っていただきました。すると右の体が上がり右足が玄関の前の土の上に両足が着きました。やっと私の足が左も右もそろいました。そうして、次は高い敷居をゆっくり越え、お家の玄関に入りました。お家は200年前建てられたという古民家です。がっしりしたお家です。

座敷にやっと入る
今度は上がりこまちをどうやってお部屋に入るか思案しました。丁度、家から椅子を持参して来たので、その椅子を「上がりこまち」の前に起きそれに座り両脚を揃えて、まず床の上に乗せました。その時今日のヨガの生徒60歳代の方が2人来ていたので彼女らの力と手を借り私は座敷に入りました。やっとお部屋に入れました。すごい新しいリハビリです。ネバーギブアップでお部屋に入れましたので、私の心は喜びでいっぱいです。

椅子に座りながらヨガを開始
用意して行った椅子の上に座りのヨガを開始しました。左半身が不随なので自分でできる範囲のヨガをやり始めました。昔を思い出しながら自分の体を丁寧に感じながら足の運動から始めます。大変気持ちよく感じます。自分の体が動くのですが、なかなか、自分でできませんでした。しかし他に生徒さんがいるので自分も一緒にやるのですから不思議です。そんなに厳しいポーズではなく足の裏を丁寧に揉んだり摩ったりら、足の指を回したり結構私でもできることがたくさんあります。約1時間のシンプルのヨガでしたが、私には大変楽しかったです。畳の上でのポーズはできませんでしたが、椅子に座りながらできる範囲のヨガの運動を少しできて大変気持ち良かったです。

ヨガ後のお茶タイム
ヨガが終わり、10時からお茶タイムです。インストラクターは77歳彼女も心臓の手術をした時脳に血栓が飛んで、脳梗塞をしたそうです。そんなに後遺症もなかったようです。ですから身体は脳卒中になった体に見えません。つまり健常者と同じようです。それはすごいです。やはり常にヨガをやっていてそれがリハビリになりすると元気になるのですね。
私はお茶タイムの時私の脳卒中体験談や、日頃感じていることの雑談をしました。人の前で自分の思ったことをべらべらお話ししすぎたかな?と思いましたが、皆さんが熱心に聞いてくれたので、楽しくお話ができ、これまた嬉しかったです。そろそろ帰る時間になりました。今度またあの石段をどのように降りるか?ちょっと不安になりました。しかし今度は一緒にお話しした仲間が三人います。心丈夫です。
何かやる時にもし自分が不安になると、できるものもでできなくなるのではないかしら?「何となく楽観的です。「大丈夫できそうだという可能性の気持ちになったのです。
そうしてやっぱり下の石段を降りるのを簡単に降りることができました。そうして杖で車まで行き、ちょっと車の椅子まで高かったのですが助っ人のお陰で簡単に乗ることができました。しかし今日私わをサポートしてくださった方の中に私のサポートすごく上手にやってくれる人がおりました。私は彼女にあなたは玄人ですか?つまり理学療法士かしらと思ったのです。すると、彼女は保育士ですという返事が返って来ました。私は驚きました。保育士の方がこんなに脳卒中の私を上手にサポートできるのですね。つまりいつも、子供でもポイントをしぽってサポートをしているのかもしれません。それには驚きです。その感動は本当にありがたいです。ほんの2時間のヨガでしたが、大変充実した時間でした。脳卒中をすると、なかなか外に出て他の方とお話しする時間がなくて、家にいることが多いです。しかし今日のように新しい風景を見ながら、そうして、初めてのお家にお邪魔したり、初めての方とお話ができたのは私の脳に沢山の刺激をいただけたと思います。
今日は私の新しいチャレンジの日でした。私をヨガに誘ってくれたTさんに感謝です。また初めてのヨガ教室でインストラクターの方はもとより、2人の60代の生徒さんには沢山お世話になりました。お陰で、何とかヨガの真似事ができました。また機会があればヨガを続けたいです。
ありがとうございました。

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