お産がありました
公開日: : 日々のこと
退院して1週間が経った8月14日、9月上旬予定日の妊婦さんでしたがなぜか朝から少し出血があると連絡がありました。ちよっと予定日よりご連絡が早いようです。お産の担当は、私のところで長年一緒にお産をしてきた若手の助産婦です。お産はお二人目です。
ときには経産は急激に進むこともありますので、助産婦は全神経を集中する必要があります。夕方ごろ若手の助産婦が全部で3人集まりました。研修のため2人の助産婦も一緒です。これで役者はそろいました。ぼちぼち妊婦さんを待つのみです。
妊婦さんから「破水した」と連絡がありした。
私がまさにお産の介助をしているような錯覚している感じです。
経産で陣痛が強く間隔が2〜3分くらいですと、だいたい2時間くらいでお産になるだろうと推測しました。別に彼女を診察しなくても、2階にいる彼女の気配から推測できます。私の脳はすごく働きだしました。大変うれしいです。
6ヶ月ぶりに家に帰ってきたとたん、まさかお産があるとは考えもしませんでした。病院で6ヶ月滞在していたら病人になって、お産はほど遠いだろうと考えていましたが、実際 妊婦さんに出会った事により 私の心は産婆にもどりました。命誕生の近くにいれたことを感謝しました。
そうして、またこれからは、命誕生を遠くから遠隔で見守りたいと思いました。今コロナ、コロナで遠隔でいろいろお仕事が広がっていますが、私も少し、妊婦さんに遠隔でお手伝い出来たら嬉しいです。
そういえば、1年前になりますが1人長距離の方が私の家で出産予定でした。その方はお二人目のお産でしたので、お産が急激に進む場合があります。もし車に乗れないようでしたら、じぶんでも産むことができます。チンパンジーはこの様な姿勢で生んでいました。
予め いざ急激にお産が進んだ時のこころの準備と産み方を、オリエンテーションしておいたのです。彼女の家から私の家まで2時間くらいかかるので、最悪 車の中でお産するより自宅でお産する方が良いと勉強していました。結局 陣痛がきて間に合わなかったので、自宅のお風呂場でお産をしました。そのときスマホを繋いだままご主人にお産の状況を伺いながら、私がアドバイスしご夫婦で無事ご出産しました。その後30分後、近くの助産婦が往診し 無事に胎盤を出してもらいました。本当に素晴らしいお産をしました。
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