憧れのカナダ旅行

公開日: : 日々のこと

今回は私は脳卒中になり3年6ヶ月になりです。
 まさかのカナダ旅行です。私は脳卒中前には何回もカナダ訪問をしました。そうして二回目の脳卒中になり半身不随になり歩行もできず、ベットにベッタリ寝ていました。今回の脳卒中は丁度2020年、世の中はコロナコロナの感染で大騒し始めた時でした。その後5ヶ月の間回復期の病院でのリハビリに励み杖で退院するこことができました。
 2年前にカナダ、バンクーバー在住のZさんが89歳でコロナ禍に大腸癌でお亡くなりになりました。娘が日本の中学を卒業してカナダの高校に留学させた時に大変お世話になった方です。Zさんのお悔やみに行くにも、コロナ禍でもありましたし、私の心と身体がカナダへ行こうと言う気持ちが出ませんでした。
しかしやっと8月下旬に娘と夫が(82歳)がやっとカナダに行けそうだとなり、私ははじめバンクーバーに在住するZさん宅に伺い、彼のご家族にお会いしたいと思っていたのです。しかし夫はどうせカナダに行くのだったら、カナディアンロッキーに行きたいと言い出しました。
私はカナディアンロッキーへ行くのはあまり気が進まなかったのです。私の不自由な体で旅をするのは、どうしても引率者に迷惑がかかることは必然です。また、その当時TVではカナダの山火事の報道が頻繁で私は身体が不自由だからか、カナディアンロッキーに行くことを賛成でなかったのです。しかし夫は、はっきりとカナディアンロッキーに行きたいと言っていたので、私はそんなに夫が行きたいと思うのだったら、夫の意見に同意することも大切かもと、私の考えが一転二転しました。そんな中、娘は私達の為にカナダのスケジュールを何回も組み直したりでたいへんでした。そうして、結局カナディアンロッキーに行く決断を私はしました。そして彼女にスケジールを組んでもらいました。
 私はいつも迷ったら、なんでも,夫の言うことに従ってきました。今回、やっぱり夫の意見に従いカナディアンロッキーに行くことにしました。バンクーバーで一泊ホテルでして、次の日の朝カルガリーまで国内線で約1時間。空港にはツアーコンダクターの日本人の方が迎えに来てくれていました。彼の車に3人は乗りいざカナディアンロッキー巡りです。美しい湖またすごく雄大なタカカウ滝自然の素晴らしさを感じます。私は今までカナダに何回も訪問していました。しかし今回やっぱりカナディアンロッキーを見て、自然の雄大さを感じ人間の小ささを感じました。そうして多くの観光客等に白人(アメリカの方のようでした)、いろいろな人々を観察することができて、これまた素晴らしい脳トレになりました。また数名車椅子や、歩行器でカナディアンロッキーにいらっしゃっている方も見ることができました。
どうしても、美しい湖やタカカウの滝のところまでは車の駐車場から車椅子を押して、近くまで行かざるを得ません。そんな時はほとんど娘が私の車椅子押してくれました。これは本当に感謝でした。彼女と夫とつまり家族でこのように旅ができたのは素晴らしい思い出作りでした。
また、娘が個人ツアーの方を依頼して、家族水入らず2日間カナディアンロッキーを要所要所を案内してもらい大変幸せでした。2日目のホテルではジャグジーのお風呂に入りました。水着を持って行かなかったのですが、娘にパンフのお店でショートパンツとTシャツを買ってきてもらい彼女と一緒にジャグジーまで車椅子で行きそこでゆっくりできたのも本当に良かったです。
まさか私は80歳の身障者です。こんなに楽しく旅ができることができたのは本当に感謝です。お天気にも恵まれ、またツアーコンの方にも恵まれたのもありがたいです。夫は時々一人行動をするとでいつも、夫が私達と離れていないかどうか気をつけるのが私の役目でした。湖が緑色に染まっていた きれいなレイク エメラルドに来た時です。後ろを探しても夫の姿が見えません。私は娘とツアコンの方に「こんな素敵なところだと、もしかして夫はボートに乗りたくなるるかも」と私が一言言いました。そうしたら、彼らがボート受付事務所の方を見たのです。すると案の定、夫がボートに乗るところでした。その時娘が大声で「お父さん私もボートに乗りたい」と言うのです。そうして夫と娘は楽しそうにエメラルドレイク30分程度一回りボートを漕ぎながら楽しいひとときを過ごしていました。こんなことができたのも、個人ツアーだからですね。
夫はやっぱりカナディアンロッキーに来て良かったかもしれません。
私は今回バンクーバーの街中は一回も行きませんでした。ただ空港などやロッキーなどのトイレ等でちょっと私が不自由かな?と感じた時、多くの人たちが「何かお手伝いしましょうか?」と必ず声かけしてくれるのです。私は自分が身障者だから感じたのだと思います。今まで何回もカナダを旅しましたが、今回程カナダの国民が優しく素晴らしいと感じたことは初めてです。また車椅子のトイレはいつも綺麗で気持ちよかったです。飛行場など身障者、高齢者、幼児同伴の方々に大変温く対応してくれている国であると感じました。つまり弱者に対する多様性を大切にする国であることが理解できました。今回、私は障害者だったから感じたのかもしれません。日本も電車に車椅子で乗る時、駅員の方が板を乗せて車椅子がスムーズに乗れるようにしてくれているのが大変嬉しかったです。しかし、一般の人達が声を上げて「何かお手伝いしましょか」と言う声が上がるのはいつのことでしようか?

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